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彼女は捕まった。
あの日は、お気に入りの衣装を着て街に出かけ、とても幸せな一日だった。
しかしここに来てからはまるで奴隷のようだった。
その日、街を歩いているとある男に声をかけられた。
男は父親に近い年齢だったが、壮年の魅力を漂わせていて、嫌な雰囲気はまったくなく
彼女はつい足を止めた。
すごく美しい、今度写真のモデルをやってほしいね
そうして何度も褒められると、気分が良くなったものの
だんだんと男を騙している気持ちになって申し訳なくなったため
彼女は正直に、自分が「男性」であることを明かした。
今日はたまたまこのような恰好をしているだけだと伝えると
男は、立ち去るどころか、逆に強い興味を示しはじめた。
そして、自分は学者だと言った。
君はまったく男性に見えない すばらしい!
男はそう言って、先ほどとは違う熱意を見せてきた。
もしかしして、生物学者なのだろうか? 彼女はそう思って尋ねた。
それも好きだがね。専門は素材関連の研究だよ。
子供の頃、樹脂の中で固まった昆虫を見て、興味を持ったことがきっかけなんだ。
そう言って、男は笑顔を見せる。
若い頃に研究のために立ち上げた会社が今では非常に大きくなり、パートナーに株を譲ったことで
相当な資産が入り、運用でさらに増えているらしい。
煩わしいことから解放され、気ままに暮らしているためか、
男は年を感じさせず、知的な眼差しに、精悍さを兼ね備えた魅力的な人物に見えた。
男は以前に撮った写真を彼女に見せてくれた。
その中には美しいモデルがたくさん写っていたにもかかわらず
彼の顔はどこか不満げだった。
男の熱意に負けて到着した撮影場所は彼の豪華な別邸で、室内の装飾はとても美しかった。
楽しい会話とともに撮影は楽しく進み、彼の要求はだんだんとエスカレートしていったが
彼女はできるだけそれに応えようとした。
子供の頃、女の子のような姿をからかわれることが多く、彼女はずっと自分の姿に劣等感を抱いていた。
その姿を一番罵ったのは父親で、両親との仲はあまり良くはなく、昨日も大喧嘩をしたばかりだ。
いままで彼女の容姿をここまで称賛をくれた人は誰もおらず、父と近い年齢であるが
優しいその人物像には、少し好意を持ちはじめた。
男の写真の腕前にロケーションの見栄えもあって、写真の出来栄えは素晴らしいものになっていった。
そのうち男は写真を撮りながら、君の表情にはどこか悲哀があるね、と言った。
嗜虐心を煽るような装飾品がきっと似合うだろう。
イマジネーションが沸いたらしく、少し変わった写真を撮りたいようだった。
そういって男が取り出したのは黒い首輪で、それは分厚くて大型犬がつける類のものだ。
彼の写真の中に、同じものを付けていたモデルがいたことを彼女は思いだして、
あまり気分は進まなかったのに、どことなく興味を惹かれていた。
たしかに、それらが他に比べて目を引く魅力的な写真だったの確かだったからだ。
ちょっとした気まぐれもあって彼女はOKしたが
この時の気まぐれを、後でずっと後悔することになった。
そんなものをつけるのは初めてで、自分がなんだかみじめな奴隷になった気がして
恥ずかしさで顔が赤くなってしまう。男はそれを素敵な表情だと褒めるとカメラを構えた。
撮影が続くにつれて男は様々なポーズを彼女に要求していく。
手を後ろに組んだり、四つん這いになったりと、かなり大胆で被虐的なものもあったが
褒められて嬉しくなった彼女はわざと艶のある目をしたり、囚われた女性が浮かべそうな顔
をした。眉を寄せた辛い顔や、泣きそうな表情をするたびに男はすごく褒めてくれた。
もともとすぐ泣いてしまう癖があるためか、そういう表情は得意なのかもしれない。
そのうち、カメラのレンズと繰り返すシャッター音の響き、
そうした撮影の雰囲気に飲まれたせいか
彼女の表情は性的な熱を帯びはじめ、
その目に涙を浮かべるようになっていった。
やがて男がシャッターを切る回数はどんどんと増えていき、撮影が終わる頃になると
彼女の身体にはいつのまにか、手枷もつけられていた。
男はとても満足したらしく、たった今撮影した写真を眺めてどこか茫然としていた。
君は…素晴らしい。
男は小さくささやいた後にそれらの写真を彼女にも見せてくれた。
それが自分の姿だとは信じがたかった。
男の煽情と嗜虐心をかきたてるような表情は美しく、自分のものだとは思えなかった。
そして男の言う通り、彼女を拘束している首輪と手枷は、その身体にとても良く似合っていた。
男はカメラを仕舞い、冷蔵庫からドリンクを取り出して彼女に年齢をたずねると
お酒のかわりにフルーティなドリンクを用意してくれた。
それを飲みながら会話を弾ませていると、慣れないことを色々として疲れたせいなのか
急に眠気が出てきた。彼女が少しの間ソファで休ませてほしいと男に頼むと彼は快く承諾してくれた。
もちろんだよ。ゆっくり休むといいよ。
次に目を覚ますとき、君の新しい日々が始まるから。
眠りに落ちる前、男がそう言った気がした。
こうして彼女は捕まり、トランクに入れられて、車でどこか別の遠い遠い場所へと運ばれた。
運の悪いことに、彼女はこの日のことを誰にも言っていなかったのだ。
それは女性の服を着て別人になり「女」として初めて街へ出た日で、
彼女はその日のことをすべて自分の秘密にしようとしていた。
そのために、「彼」の目撃者はどこにもいなかった。
彼女の日記の最後に「私は今日変わる」と書かれているのを見た警察は
親と仲の悪かった彼女が、どこか遠くの街でしばらく暮らすと決意し出て行ったのだと
判断して、ほとんど捜査をしなかった。
そして彼女は本当に遠い遠い場所にいた。
トランクから出されたとき、そこは何もない無機質な部屋だった。
あまりに長い間入れられて、トイレにすら行かせてもらえなかったためか
彼女の股の部分はびっしょりと濡れていてその顔は涙でいっぱいだった。
暗いトランクの中で目覚め、身動きひとつできない恐怖は
かなりのものだったに違いない。
汚れた服は男に取り上げられ、そのかわり簡素な白いワンピースを与えられたが、
それには下着がなかった。それ以来、彼女はずっとこの部屋で過ごしていた。
部屋には何もなく、白くて殺風景な部屋をモダンな照明が照らしているが、
よく見ると部屋のあちこちには大きな金属のリングが取り付けられていて、天井にはウィンチが設置されている。
撮影の時の首輪は鍵がかかるようになっており、ウィンチのリングにつなげられている。
用を足すために部屋から出される時は、その首輪には手綱がつけられた。
通路にも窓が一切無いために、外を見ることはできないが、トランクに押し込まれてここへ来たとき、
ずいぶんと荒れた道と、カーブを何度も曲がっていたことから、おそらく山の中の別荘地だと彼女は考えていた。
そして男は計測器や、スキャン機能をそなえたカメラによって彼女の身体のあちこちを計測していった。
彼女は捕まった。
あの日は、お気に入りの衣装を着て街に出かけ、とても幸せな一日だった。
しかしここに来てからはまるで奴隷のようだった。
その日、街を歩いているとある男に声をかけられた。
男は父親に近い年齢だったが、壮年の魅力を漂わせていて、嫌な雰囲気はまったくなく
彼女はつい足を止めた。
すごく美しい、今度写真のモデルをやってほしいね
そうして何度も褒められると、気分が良くなったものの
だんだんと男を騙している気持ちになって申し訳なくなったため
彼女は正直に、自分が「男性」であることを明かした。
今日はたまたまこのような恰好をしているだけだと伝えると
男は、立ち去るどころか、逆に強い興味を示しはじめた。
そして、自分は学者だと言った。
君はまったく男性に見えない すばらしい!
男はそう言って、先ほどとは違う熱意を見せてきた。
もしかしして、生物学者なのだろうか? 彼女はそう思って尋ねた。
それも好きだがね。専門は素材関連の研究だよ。
子供の頃、樹脂の中で固まった昆虫を見て、興味を持ったことがきっかけなんだ。
そう言って、男は笑顔を見せる。
若い頃に研究のために立ち上げた会社が今では非常に大きくなり、パートナーに株を譲ったことで
相当な資産が入り、運用でさらに増えているらしい。
煩わしいことから解放され、気ままに暮らしているためか、
男は年を感じさせず、知的な眼差しに、精悍さを兼ね備えた魅力的な人物に見えた。
男は以前に撮った写真を彼女に見せてくれた。
その中には美しいモデルがたくさん写っていたにもかかわらず
彼の顔はどこか不満げだった。
男の熱意に負けて到着した撮影場所は彼の豪華な別邸で、室内の装飾はとても美しかった。
楽しい会話とともに撮影は楽しく進み、彼の要求はだんだんとエスカレートしていったが
彼女はできるだけそれに応えようとした。
子供の頃、女の子のような姿をからかわれることが多く、彼女はずっと自分の姿に劣等感を抱いていた。
その姿を一番罵ったのは父親で、両親との仲はあまり良くはなく、昨日も大喧嘩をしたばかりだ。
いままで彼女の容姿をここまで称賛をくれた人は誰もおらず、父と近い年齢であるが
優しいその人物像には、少し好意を持ちはじめた。
男の写真の腕前にロケーションの見栄えもあって、写真の出来栄えは素晴らしいものになっていった。
そのうち男は写真を撮りながら、君の表情にはどこか悲哀があるね、と言った。
嗜虐心を煽るような装飾品がきっと似合うだろう。
イマジネーションが沸いたらしく、少し変わった写真を撮りたいようだった。
そういって男が取り出したのは黒い首輪で、それは分厚くて大型犬がつける類のものだ。
彼の写真の中に、同じものを付けていたモデルがいたことを彼女は思いだして、
あまり気分は進まなかったのに、どことなく興味を惹かれていた。
たしかに、それらが他に比べて目を引く魅力的な写真だったの確かだったからだ。
ちょっとした気まぐれもあって彼女はOKしたが
この時の気まぐれを、後でずっと後悔することになった。
そんなものをつけるのは初めてで、自分がなんだかみじめな奴隷になった気がして
恥ずかしさで顔が赤くなってしまう。男はそれを素敵な表情だと褒めるとカメラを構えた。
撮影が続くにつれて男は様々なポーズを彼女に要求していく。
手を後ろに組んだり、四つん這いになったりと、かなり大胆で被虐的なものもあったが
褒められて嬉しくなった彼女はわざと艶のある目をしたり、囚われた女性が浮かべそうな顔
をした。眉を寄せた辛い顔や、泣きそうな表情をするたびに男はすごく褒めてくれた。
もともとすぐ泣いてしまう癖があるためか、そういう表情は得意なのかもしれない。
そのうち、カメラのレンズと繰り返すシャッター音の響き、
そうした撮影の雰囲気に飲まれたせいか
彼女の表情は性的な熱を帯びはじめ、
その目に涙を浮かべるようになっていった。
やがて男がシャッターを切る回数はどんどんと増えていき、撮影が終わる頃になると
彼女の身体にはいつのまにか、手枷もつけられていた。
男はとても満足したらしく、たった今撮影した写真を眺めてどこか茫然としていた。
君は…素晴らしい。
男は小さくささやいた後にそれらの写真を彼女にも見せてくれた。
それが自分の姿だとは信じがたかった。
男の煽情と嗜虐心をかきたてるような表情は美しく、自分のものだとは思えなかった。
そして男の言う通り、彼女を拘束している首輪と手枷は、その身体にとても良く似合っていた。
男はカメラを仕舞い、冷蔵庫からドリンクを取り出して彼女に年齢をたずねると
お酒のかわりにフルーティなドリンクを用意してくれた。
それを飲みながら会話を弾ませていると、慣れないことを色々として疲れたせいなのか
急に眠気が出てきた。彼女が少しの間ソファで休ませてほしいと男に頼むと彼は快く承諾してくれた。
もちろんだよ。ゆっくり休むといいよ。
次に目を覚ますとき、君の新しい日々が始まるから。
眠りに落ちる前、男がそう言った気がした。
こうして彼女は捕まり、トランクに入れられて、車でどこか別の遠い遠い場所へと運ばれた。
運の悪いことに、彼女はこの日のことを誰にも言っていなかったのだ。
それは女性の服を着て別人になり「女」として初めて街へ出た日で、
彼女はその日のことをすべて自分の秘密にしようとしていた。
そのために、「彼」の目撃者はどこにもいなかった。
彼女の日記の最後に「私は今日変わる」と書かれているのを見た警察は
親と仲の悪かった彼女が、どこか遠くの街でしばらく暮らすと決意し出て行ったのだと
判断して、ほとんど捜査をしなかった。
そして彼女は本当に遠い遠い場所にいた。
トランクから出されたとき、そこは何もない無機質な部屋だった。
あまりに長い間入れられて、トイレにすら行かせてもらえなかったためか
彼女の股の部分はびっしょりと濡れていてその顔は涙でいっぱいだった。
暗いトランクの中で目覚め、身動きひとつできない恐怖は
かなりのものだったに違いない。
汚れた服は男に取り上げられ、そのかわり簡素な白いワンピースを与えられたが、
それには下着がなかった。それ以来、彼女はずっとこの部屋で過ごしていた。
部屋には何もなく、白くて殺風景な部屋をモダンな照明が照らしているが、
よく見ると部屋のあちこちには大きな金属のリングが取り付けられていて、天井にはウィンチが設置されている。
撮影の時の首輪は鍵がかかるようになっており、ウィンチのリングにつなげられている。
用を足すために部屋から出される時は、その首輪には手綱がつけられた。
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